「他責」型の思考をしていると、仕事がうまくいきません
あなたは何か失敗をしたとき、どのような思考になりますか?
「こんな失敗をしてしまったのは、自分の詰めが余ったからだ」というように、自分を責めますか?
「こんな失敗をしてしまったのは、上司の指示が悪かったからだ」というように、他人を責めますか?
もちろん、時と場合によって自分を責めたり相手を責めたりというのは変わると思いますが、どちらの思考になることが多いのか考えてみましょう。
他責型の人は成長できない!
仕事がデキる人や成功者というのは、自分の行動に責任感を持っています。そのため、失敗したことを他人のせいにすることもありません。
自分のミスが原因で失敗したときはもちろんのこと、他人のせいで失敗したときであっても、「自分がちゃんと確認しなかったから失敗したんだ」というように、自分の責任として考えます。
一方、あまり仕事がデキない人、そして成長できない人というのは、他人を責める傾向があります。
たとえば、「上司がそう指示したからその通りに実行したら失敗した」ということもあると思いますが、そうではなく自分が原因だとしても、「上司がちゃんと確認したから間違ったまま実行してしまった」というように他人を責めることが多いんです。
これでは、相手のミスを責めるばかりで、成長のチャンスがないのではないでしょうか。
自責型の人は成長する!
自責型の人は、他人のせいで失敗したようなケースでも、自分を責めます。上司の指示に従った結果失敗した、という場合でも、「自分がちゃんと確認しなかったから」という考え方をして、上司のせいにすることがありません。
するとどうでしょうか。上司も申し訳ない気持ちになりますから、今後はミスをしないように気を付けるでしょうし、その人のフォローを積極的にしてくれるようになります。
もし、「上司のせいで失敗した!」と言われたら、上司の方も「お前もちゃんと確認すればよかったんだろ!」と反論されるかもしれませんし、そこまでいかなくても、「この部下をフォローしてあげなくては」という気持ちはなくなります。
自責型の人は、このような失敗があったあとに、急成長します。
「上司の指示だからと言って何も確認せずに実行したから失敗したんだ」と原因を分析し、同じ失敗を繰り返さないためにはどうすればいいかと考えます。
その失敗が、たとえば上司の指示をもらわなくても、自分で資料を調べればわかることだった場合には「次からは安易に上司に頼るのはやめて、自分の力で調べるようにしよう」というように、やり方を変えていくのです。
そうして少しずつ自分の仕事のやり方を変えていくことで人は成長していきます。
仕事がデキる人もデキない人も、若いうちは大した差はありません。ところが、自責タイプと他責タイプではその後の成長に大きな差ができてきて、いつのまにか埋められない差になりまったく別の人生を歩むことになります。
他責型だと周りからの信頼も失う
他責型の人はすぐ他人のせいにしてしまうので、周りの人からの信頼も失いやすくなります。
いつも他人のせいにしている人がいると、「近くにいたらわたしもとばっちりを喰らいそう」なんて思われて、その人と距離を置きたくなるものなんですよね。
逆に、自責型の人は他人を責めることがないですし、謙虚な印象もあるので人に好かれやすく、ミスをしたときや大変なときにも周りからのフォローを得られやすくなります。
ミスをしたときには他人を責めたくなることもあるかもしれませんが、かと言って「自分が100%悪くない」という状況はほとんどありません。少しでも自分に悪いところがあるのなら、自分の責任で失敗した、と思うようにして、くれぐれも不用意に相手を責めないようにしましょう。
そうすることで、あなたも成長する機会に恵まれて、仕事もうまくいきやすくなりますよ。