難しい言葉で話していませんか?
誰にでも、話すときのクセというのがあります。単なる口癖だけでなく、話の展開やもっていき方、使いやすい言い回しなど、いろんな癖があるものですね。ただ、その癖が、場合によっては面接の際に不利になってしまうことがあるのです。
難しい言葉を使えばいいというものではない
気を付けたいのは、難しい言葉を使うクセです。たとえば、「難しい」という言葉も、「難解」と言い換えることができます。逆に、「簡単」という言葉を「平易」と言い換えることもできます。
こうして文章を書いたり読んだりする分には、「平易」、「難解」という言葉も問題なく受け入れることができます。しかし、話し言葉の場合は、聞き取りにくくなるのです。「平易」という言葉は特に口語では聞き取りにくいと思います。
また、「御社」という言葉は、他にも「貴社」という言い方もあります。では、面接のときはどちらの言葉を使うといいと思いますか? 正解は、「御社」です。「貴社」という言葉は、「記者」、「帰社」など同じ響きの言葉が多くあり、口語では区別がつかないのが理由です。
難しい言葉は親切ではない
難しい言葉を使うことで、「頭が良さそうな人」を演出することができると考えている人もけっこういますが、実際にはそんなことはありません。たしかに、「難しい言葉を知っているんだな」と感心されることはありますが、かと言ってそれだけで頭のいい人だと思ってもらえるわけではありません。
まず、頭が良くても、働く上ではコミュニケーション能力が大切です。知っている人が少ないような難解な言葉を使う人が、他の人と難なくコミュニケーションをとることができるでしょうか? 終始難しい言葉を使うような人だと、お客様との会話にも不安を覚えるものです。仕事ができる人は、いくら難しい言葉をたくさん知っていても、あえてその言葉を使うことはしません。むしろ、なるべく簡単な言葉を使い、誰にでも通じるように話すものなのです。
難しい言葉を使うということは、他人に対しての心遣いができていないとも言うことができます。友達と話しているときはそれで良くても、面接で小難しい話し方をするのはおすすめできないのです。
履歴書の書き方にも注意!
文字として認識する場合は難しい言葉でも問題ない、と前述しましたが、履歴書を書くときにも、気を付けた方がいいことはあります。それは、漢字を多用しすぎないということです。
自己PR欄や志望動機を書く欄には文章を記入しますが、このとき、漢字を多用しすぎるとやはり相手には伝わりにくくなります。たとえば、「ください」を「下さい」と書いたり、「ほとんど」を「殆ど」、「もちろん」を「勿論」など。これらは、たしかに漢字表記もできますが、慣例としてひらがなを使うことになっています。
漢字をたくさん使うと読みづらくなりますし、中には読めない人もいます。一般的でない言葉を使ったり、漢字を使う必要が無いところで漢字を使ったりするのはやめておきましょうね。