沈んだ気分を回復させる!知らない人との会話で得られるもの
仕事がうまくいかないとか、転職したいのになかなか仕事が決まらないとか、気分が落ち込んでしまうことってありますよね。でも、いつまでも落ち込んでいるわけにはいきませんし、できれば早めに気分を回復させて、楽しく生活したいものです。
そこで今回は、知らない人との会話で沈んだ気分を回復させる方法を紹介したいと思います。
知らない人と話すと笑顔になる
「知らない人と話すなんてイヤだ……」と思う人も多いと思いますが、実は沈んだ気分を回復させる効果があるんです。
少し話はそれますが、筆者が好きな言葉で、こんな言葉があります。
幸福だから笑うわけではない。笑うから幸福なのだ。
これはフランスの思想家アランの言葉ですが、科学的にも正しいことなんだそうです。楽しくないときでも、笑顔を作ることによっていくらか気持ちは楽になります。つらい気持ちを緩和する力が、笑顔にはあるんですね。
さて、それでも、楽しくもないのに笑うというのは難しいことです。どうしても、気分が沈んでいたりイライラしていたりすると、笑う気にはなれませんよね。
でも、知らない人と会話をするとどうでしょうか?つい、笑顔になると思います。そして、軽く会話を交わしたあとにはなんとなく気分が軽くなり、表情も明るくなっていることでしょう。
どうして知らない人と話すと笑顔になるの?
あなたは、家族に対してひどい態度をしてしまうことがありませんか?もっとも分かりやすいのが、母親に対する態度です。母親に対して、「うるせーばばぁ!」と言ったことはありませんか?大人になってからでも、不機嫌なときに母親に当たってしまったことはないでしょうか?
もしくは、恋人や配偶者に対しては、横柄な態度をとってしまうことはありませんか?わたしたちは、親密な関係の相手に対しては気を許している分、ひどい態度をとってしまうことがあります。極端な例を出せば、家庭内暴力(DV)をしているような人も、外面はよくて「まさか、あの人がそんなことを……」なんて話はよくあります。
一方、わたしたちはあまり知らない人に対しては、わりと愛想よくできるものです。日本人はあまり社交的ではありませんが、空気を読むのは上手いのでとりあえず愛想笑いをするという習性があるものです。(外国人に道を尋ねられても、よく分からないけどとりあえず笑ってやり過ごすことは多いはず)
つまり、知らない人と話すと自然と笑顔を作ることができ、その結果、イライラしていた気持ちやぐずぐずしていた気持ちも落ち着き、本来の自分を取り戻しやすくなる、というわけです。
知らない人と話してみよう
とは言え、実際に知らない人に話しかけるというのは勇気がいるものです。筆者も、本当に深刻な問題で落ち込んでいる時や、体調が悪いときには人と話したくなくなります。
ただ、そこまで深刻な状況でなければ、人に話しかけることはそこまで難しいことではありません。特に、電車やバスなどの公共交通機関の中は、会話しやすい場所です。そして、特に話しやすいのは小さい子供を連れているママと、それから高齢者です。
高齢者の中にはおしゃべりな人も多く、ちょっと肩がぶつかったときに笑顔で「すみません」と言うだけでも向こうから話しかけてきます。あまり話しこんでも疲れてしまいますが、軽く会話をする程度であれば、あなたの気分も良くなるはずですよ。
小さい子供を連れているママさんであれば、子供きっかけで会話をすることができます。「可愛いですね。何か月ですか?」と聞くことができれば、あとは1~2分ぐらいの会話は続きます。
さらに、コンビニも会話しやすいところです。店員さんに話しかけるんです。見慣れない商品があったとき、「これって前からありました?」「いつからありましたっけ?」なんて聞くのもいいですね。上級者向けになるかもしれませんが、「そのメイク素敵ですね」とか「その靴カッコイイですね」なんて店員さんのことを褒めるのもおすすめです。
会話自体は、1分足らずの少しの言葉でいいんです。それだけでも、気づけば笑顔になっていて、気分を良くすることができます。人に話しかけるのは難しいと思われるかもしれませんが、良かったぜひ試してみてください。気分がいいときにでも試してみると、気分が沈んでいるときでも実践しやすくなりますよ。