「頑張ったこと」を聞いて、面接官は何を知りたいのか?
面接で、「学生時代に(もしくは前職で)頑張ったことは何ですか?」と聞かれることがあります。そこで、わたしたちは自分が今までに一番頑張ったと評価できるエピソードを話すことになります。では、あなたはどうして面接官がこのような質問をするのだと思いますか?
あなたがどれぐらい頑張れる人なのか?
この質問の意図として、まずこれですね。頑張ったことと言っても人それぞれいろいろあります。面接でアピールするには自分が今までで一番頑張ったことを話すと思いますが、「一番頑張ったこと」の努力の度合いも人によって全然違いますよね。
あくまでも例ですが、以下の文を見てください。
しょ
- Aさん:わたしは、大学4年間、毎日朝4時に起きてジョギングをしていました。
- Bさん:わたしは、大学4年間、一度も遅刻しませんでした。
どう考えても、Aさんの方が努力の度合いが大きいですよね。Bさんも立派ですが、Aさんみたいな人がいるとかすんでしまいますね。面接官は、「この人はどれぐらいがんばれるのか」ということが知りたいわけですから、ここでしょぼいことを言ってしまうと、「大して戦力にならなさそうだな」と判断されてしまうことになります。
あなたはどんなことを頑張る人なのか?
人によって、得手・不得手があるのと同じように、人によって頑張れることは違うと思います。
前述のAさんとBさんの場合も、それぞれ早起きを頑張っているようにも思えますが、早起きをする動機は違います。Aさんは、自分がジョギングをするために早起きをしています。Bさんんは、学校に遅刻しないために早起きをしています。
面接官によってもとらえ方が変わるかもしれませんが、この場合だとAさんは自分がやりたいことに関しては頑張れる人で、Bさんはルールを守るために頑張れる人、ととらえることができます。
どのようなことを頑張れるか、ということを知ることによって、面接官は「この人はうちの会社で活躍できそうか」ということを判断します。人によって頑張れることというのは違いますが、応募先の会社が欲しい人材に合えば、採用してもらえる可能性が高くなりますよ。
あなたはどのような方法で頑張ったのか?
上記の内容と少し似ていますが、どのような方法で頑張れるのか、ということも大切です。ただがむしゃらに突っ走るタイプの人もいれば、戦略的に実行するタイプの人もいます。仕事の内容によって、「あれこれ考えずに突っ走った方がいい仕事」もあれば、「しっかり計画を立てて戦略的に実行した方がいい仕事」もあります。
会社の特徴や職種によってどのようなタイプの人が合うのかは変わってきますが、面接官に「この人はうちの職場に合う人か」ということを分かってもらうことが大切です。
面接で頑張ったことを聞かれたとき、ただ自分なりに頑張ったと思うことを言うのではなく、面接官がどういう意図を持ってその質問をしているのかを考えた上で面接官を説得しやすい答えを言えるようにしておくようにしましょうね。