面接対策!質問に即答してはいけない理由
面接での受け答えはスムーズな方がいいものですが、かと言って、面接官の質問に対して即答してしまうのはあまりよくありません。では、質問に答えるときにはどれぐらいの間をとるのがいいのでしょうか?
質問に即答してはいけない理由
面接官の質問に対して即答してしまうと、言葉に重みがなくなってしまう、という問題があります。大切な話をしているときに、すぐに返事が返ってきたら「本当にちゃんと考えたの?」と聞きたくなりませんか?面接官も、自分の質問に対して即答されると「ちゃんと考えたのか?」と疑いたくなるものです。
また、「マニュアル通りのそつない回答」ととらえられる可能性もあります。面接官からの質問に対して即答できるということは、あらかじめ回答を用意している、ということです。それ自体はとても良いことなのですが、それがあからさまに見えてしまうと面接官も萎えてしまいます。いいことを言っていても、「マニュアル通りの回答で面白味がない」と思われてしまうかもしれません。
面接では緊張のあまり即答してしまったり、まくしたてるように話してしまうこともあるかもしれませんが、なるべく質問には即答しないように心がけましょう。
重要なことほど、「間」をとろう
質問の内容に応じて、間のとり方を変えるのが有効です。重要な話をするときには、長めに間をとることでじっくり考えている様子を演出できますし、間を置くことで話すスピードもゆったりと落ち着くので、良い印象を与えることができます。
答え方が難しい質問をされたとき、つい焦ってしまって考えがまとまらないまま急いで話し始めてしまう人もいますが、焦って答えるよりも、長めに間をとってそのあいだに考えた方が悪い印象を与えずに済みます。
逆に、あらかじめ答えを用意してきた質問をされたときには、うれしくなってつい暗記した回答を即答したくなるのですが、このときにも一呼吸おいてから、落ち着いて話すようにした方がいいですよ。
間をおくと必然的に沈黙になりますし、それが怖い、という人が多いものです。面接官がこちらを見ているものですから余計に緊張しますし、緊張感を紛らわせるために早く答えようとしてしまうんですね。でも、あえて間をとることによって自分のペースで面接を進めることができるんですよ。
間をとって有利に面接を進めよう
間をとると、沈黙が訪れます。その沈黙によって自分だけでなく、面接官にも緊張感は伝わります。そして、この緊張感をわざと作り出すのがポイントなのです。
沈黙によって面接官が緊張感を感じると、その後のあなたの回答がより重みをもって感じられるようになります。つまり、沈黙は場の雰囲気を引き締めることができるわけです。しかも、間をとるのは自分自身ですから、変に緊張する必要はありません。面接官に緊張感を与えることによって自分の有利な状態で面接を進められるのですから、ぜひ積極的に取り入れましょう。
ただし、長めに間をとってその場の雰囲気を引き締めるのは、頻繁にやっては効果がなくなってしまいますから、1~2回にとどめておきましょう。
すぐ答えられるような質問は、もちろん即答した方がいいです。変に間をとる方が怪しいですものね。でも、難しい質問に対してはたっぷりと間をとって、ゆっくり回答した方が面接官に対してアピールしやすくなるのはたしかです。面接でより良い印象を与えるために、ぜひ意識してみてくださいね!