応募先の会社のこと、どこまで調べるべき?
2014年7月18日
面接を受ける際には、志望動機を話さなくてはなりません。でも、志望動機は自分の頭で考えているだけでは、不十分なんです。応募先の会社のことを知らなければ、きちんとした志望動機は書けないのです。
「御社の理念に共感いたしました!」はNG!
ありがちなのは、御社の理念に共感しましたとか、漠然とした志望動機です。
「御社のホームページを拝見したところ、『お客様の声にこだわっています』と書かれていて、感動しました」なんていうのも、その会社のホームページをみればすぐわかることですし、そのことと、自分が持っている強みとどう関係があるのかも分かりません。
応募先の会社のことを知らなければきちんとした志望動機は書けませんが、どれぐらい調べなければならないのでしょうか?
商品やサービスの内容までしっかり知っておこう
自分が好きなことに関しては、とても詳しくなれます。興味があるからです。「ワンピースのことなら24時間は語れる」なんていう人もいるでしょう。もし、ワンピースの制作に関われる仕事に応募するとしたら、きっと志望動機を聞かれても十分魅力的な志望動機を語れるのではないでしょうか?
応募先の会社のことも、それと同じように、興味を持って調べることが大切です。
実際には、「この会社が好きでたまらないから」という理由で応募することはないと思います。つまり、実際にはあまり興味はないわけです。かと言って現実的に考えればその会社に応募した方が良さそうだ、という場合は、その会社を好きになる努力をしてください。
ホームページを見るときでも、ただ「志望動機を書くための情報収集」として見るのではなく、「素敵だと思うところを100個見つけよう」という気持ちで見ていると、いろんな発見があると思いますよ。
実際に使ってみよう
その会社の商品やサービスを実際に使ってみるのもおすすめです。
最新の、新卒者に人気の企業ランキングで1位をとっているのは全日本空輸(ANA)ですが、ANAを利用したことがある人はどれぐらいいるのでしょうか。ANAを利用したことがある人と無い人では、書ける志望動機の内容も全然違ってきますよね。
別に、その会社のものを利用したことがなくても採用されることはありますが、利用した経験があった方がより中身のある志望動機を書くことができて、採用される確率も高くなるでしょう。
新卒に人気の企業と言えば銀行もまだまだ人気があるわけですが、若い人の場合は銀行にそこまで深くかかわっていないと思います。知っていることと言えば、CMにどのタレントが出ているかとか、ATMの営業時間が何時までだとか、その程度の情報です。それ以上の情報を手に入れるには、実際に支店に出向いて窓口を利用してみるとか、ネットバンキングの登録をして使ってみるなど、さまざまな工夫ができますね。
働くつもりで情報収集しよう
ホームページをみたり、実際にサービスを使ってみたりして応募先の会社の情報を集める際には、自分自身がその会社で働いているというつもりになるのもおすすめです。
その会社に入社されるまでは自分は社員ではありませんが、採用されやすい人というのは、面接でも「自分が採用されるという前提」で語るという特徴があります。つまり、「ぜひ入社したいです!」というノリではなく、「御社に入社したあとはこういう仕事をするつもりです」というような具体的な話ができるというわけですね。
そのため、面接官も「この人が入社した場合はこんな感じになるな」と想像しやすく、それが企業のニーズにマッチしていれば採用される確率が格段に高くなるのです。
情報収集するときにも、入社するつもりで見ていると、見えてくるものがぜんぜん違います。ただ見ているだけでは「すごいな~」と思うだけですが、自分が入社する会社だと思って見ていれば「この人の下で働いてみたいな」とか「このサービスってもっとこうしたら良くなりそうだけど、それをしない理由って何なんだろう?」など、具体的なことがわかってくるものです。
せっかく時間を割いて志望動機を書くのですから、表面上の情報だけで内容の薄い志望動機を書くのではなく、しっかりリサーチした上で内容の濃い志望動機を書けるようにがんばってみましょう。ぜひ、参考にしてみてくださいね。