職歴には異動も書くべき?副業をしていた場合の書き方は?
2014年7月8日
職歴は、今まで自分が働いてきた会社のことを書けばいいわけですが、いざ書こうとすると「あれ?これってどう書くの?」と疑問が湧いてくることがありますよね。そこで、ここでは職歴を書くときに迷いやすい点について、どのように書けばいいのか紹介したいと思います!
社内で異動があったときには書いた方がいい?
履歴書の書き方見本を見ていると、たいていは「入社」と「退社」しか書かれていないので、入社と退社だけ書けばいい、と思っている人もいますが、実は異動についても書く必要があります。
職歴というのは、どこの会社で働いていたのかが重要なのではなく、その会社でどのような仕事をしていて、どのような経験を持っているのかが重要なんです。採用担当者からすれば、「この人にはどんなことができるんだろう?」ということを知りたいのですから、どんな経験があるのかを書かないと、職歴を書く意味がありません。
ですから、社内で異動があった際には、その時期とともに、仕事内容についても書いておきます。出向があった場合も、書いておくようにしましょう。
仕事内容はどれぐらい詳しく書くべき?
職歴はただ働いていた会社の名前を教えるだけでなく、その会社でどのような仕事をしていたのか、ということを伝えなくてはいけません。たとえば、「トヨタで働いていました」と言っても、新しい車の開発に携わっている人もいれば、工場で車を作っている人もいますし、また、広報担当者もいれば経理をしている人もいます。会社名だけを言っても、その人がどんな仕事をしていたのかが分からなければ意味がありません。
そのため、仕事内容は採用担当者に伝わるように書くのが基本です。
このとき注意したいのは、仕事内容によって簡潔に書いていい場合と、詳しく書かなければならない場合がある、ということです。たとえば、同じ業種・同じ職種での転職であれば、そこまで詳しく書かなくても、「○○株式会社の○○部だったらこんな感じだろうな」と採用担当者も想像しやすいことが多いです。でも、異業種・異職種の場合は詳しく説明しておかないと、ちんぷんかんぷんの場合もあります。
もし、前の会社と応募先の会社の仕事内容が同じようなものだとしても、同じような仕事をしていたときちんと書いておかないと、「この人未経験なのかな?」と思われてしまいかねません。
転職回数が複数あって仕事内容を職歴欄に書ききれない場合は、簡単に書くだけにしておいて、職務経歴書に詳しい職歴を書いておくようにしましょうお。
副業などで勤務期間が重なっている場合は?
一般的に、職歴と言うと「2002~2006年」「2006年~2014年」というように一続きになるものですが、副業やダブルワークをしている場合は時系列で並べるとややこしくなってしまうことがあります。
たとえば、このような職歴だと、相手は理解するのに時間がかかってしまいます。
2002年 A株式会社 入社
2003年 B株式会社 入社
2006年 A株式会社 退社
2006年 C株式会社 入社
2007年 B株式会社 退社
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上記のような職歴の場合、2002~2006年はA株式会社、2003~2007年はB株式会社、2006年からはC株式会社で働いていた、という意味ですが、このように2つ以上の会社で同時に働いていたような場合は、時系列順に書くよりも、もっと整理して書いた方が分かりやすくなるでしょう。
たとえば、以下のように整理することもできます。
2002年 A株式会社 入社
2006年 A株式会社 退社
2003年 B株式会社 入社
2007年 B株式会社 退社
2006年 C株式会社 入社
このように、会社ごとに分けてかけば、ぐちゃぐちゃになることを防げますね。
そして、一目で「あ、Bで働いている期間はAやCとのダブルワークなんだな」ということがわかります。
職歴は見本通りに書く必要はありません
職歴の書き方というのは基本はありますが、その通りに書かなければならないわけではありません。特に近年はさまざまな働き方が定着してきていますし、副業やダブルワークも珍しいことではありません。一時期に一つの会社だけで働いている人であれば見本通りに書いて行けばいいですが、イレギュラーな働き方をしてきた人は、見本の書き方にとらわれずに、「どのように書けば採用担当者に伝わりやすくなるか?」ということを重視して書き方を変えてみましょう。
大切なのは、どのような仕事をしてきて、どのようなことを今後に活用できるか、ということです。このことを真っ先に伝えることを考えて、分かりやすい職歴の書き方を考えてみてくださいね。