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決め手は「雰囲気」!?競争率10倍の募集で採用されたときの話

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どうすれば面接に受かるのか、みなさん知りたいですよね。面接対策にもいろいろありますし、必死で面接の準備をしている人も多いものです。

もちろん、マナーがちゃんとできているか、能力が十分か、といった判断基準はありますが、採用されるかどうかはそれだけで決まるわけではないんです。

案外大事な「人柄」「雰囲気」

能力があるかどうか、面接の受け答えが上手か、ということ以外に、その人の人柄や雰囲気も重要です。採用するということは、その人と一緒に働くということ。つまり、採用担当者は「今いる社員と一緒に働くのにふさわしいか?」ということも見ているのです。

いくら優秀な人でも「この人は気が強そうだからうちの大人しい社員ばかりの中だと浮きそう」と思われると採用されないかもしれません。

筆者も、昔の職場に採用されたとき、「雰囲気」で採用されたことがあるので、そのときのお話を紹介したいとおもいます。

学歴もスキルもなかったわたし

わたしは大学中退で結婚しました。そして子供が生まれ、子供が1歳半になったころに、社会復帰を決めました。ところが大学中退後すぐに結婚したため、わたしは「高卒・資格なし」の丸腰状態

それでも働かなくてはならないので、ハローワークに通い始めました。

ハローワークでは、履歴書を添削してもらったり模擬面接をしてもらったりして、できる対策は十分におこなったつもりです。ただそれでも、何のスキルも資格もないわたしにできる仕事はあるだろうか、と不安でいっぱいでした。

大手企業の中途採用を見つける

わたしが目をつけたのは、大手企業の中途採用です。女性中心の職場で、一応求人情報には学歴不問、と書かれていました。「どうせそんなこと言って、本当は内規とかあるんじゃないの?」って思いながらも、地方都市にしては、しかも女性にしてはなかなかいい待遇で土日も休みの仕事だったので、ダメ元で応募してみることにしました。

まずは応募書類の送付から。わたしは練りに練った履歴書を、思いっきり丁寧な字で清書して、そして送付状を付けて万全の状態で送付しました。すると、一次面接の連絡がきたのでした。

GMとの一次面接

一次面接は、その職場の一番偉い人であるGM(ゼネラルマネージャー)が面接官でした。ただ、当時23歳の小娘のわたしはGMの意味も良く分からないまま面接を受けました。

はじめに、筆記試験がありました。漢字の読み書きや敬語の使い方、計算問題など、基本的な学力テストです。幸い学力はまあまあある方だったので、おそらく満点だっただろうと思います。

そして、筆記試験が終わるといよいよ面接。
まずはじめに基本的な質問(志望動機など)を聞かれそれによどみなく答えていきました。

困ったのは、「あなたはじっくりコツコツ取り組むタイプですか?それとも、バリバリと働きたいタイプですか?」という質問です。なぜならわたしは、両方のタイプにあてはまると思ったからです。

すごく困ったのちに「う~ん……そうですね……両方当てはまります。好奇心旺盛な性格であれこれいろんなことをするのが好きですし、また、学生時代には学級委員をすることも多くみんなをまとめて引っ張っていくのも好きです。でも一方で、それこそ学級委員の仕事として学級新聞を作ったり裏方仕事も楽しめるタイプだったので……すみません、両方って変ですね(笑)」という感じで話しました。本当に、最後の方は自分で笑ってしまってました。

内心、「ダメだこりゃ……」って思ってました。

ダメ押しは、「最後に、何か質問はありますか?」という定番の質問に答えられなかったことです。一次面接のはじめにはGMから業務内容についての詳しい説明もあり、質問しようと思っていたことはすでに言われてしまっていたんですね。だから、「そうですね、○○についてお聞きしたいな、と思っていたんですが、さきほど説明していただいたので解決しました。そのほかは、今のところ大丈夫です」と答えるしかありませんでした。

2日後、まさかの合格通知!

「大手だし、どうせダメだっただろうな」なんて考えていましたが、一次面接の2日後、GMからの電話をいただきました。結果は合格!

その数日後に、二次面接をしていただけることになりました。

チームリーダーによる二次面接

二次面接は、チームリーダーによる面接でした。
その職場は2つのチームに分かれていて、そのトップにいるのが一次面接をしてくださったGM。今回の面接では、それぞれのチームリーダー(女性)2名が面接官です。

リーダー2人は、いずれも40歳前後のキャリアウーマン風の女性で、その時点でわたしはもう怖くて帰りたかったです。「こんな田舎娘が採用してもらえるだろうか……」と不安でいっぱいになりながらも、容赦なく面接は始まります。

実際の面接では、ほとんど一人のリーダーが話していて、もう一人のリーダーはにこにことうなずきながら話を聞いているだけでした。

「どっちが立場的に上なんだろう……」と疑問に思いながらも、がんばって質問に答えていきます。わたしがキツいと感じた質問は、子供についての話です。小さい子供がいると定番の質問ですが、「子供が熱を出したら、どうしますか?」と聞かれました。その聞き方がけっこう厳しい口調だったので、背筋が凍る思いでした。

が、わたしはきちんと対策してきていたので、その通りに答えました。代わりに迎えに行ってくれる人がいること、病児保育などを使うから欠勤することはないことなどです。

最後までなんとなくそのリーダーは厳しい感じの人でしたが、なんとか面接を終えることができました。

まさかの合格!

二次面接から数日後、電話で合格通知が来ました。
GMからでした。

わたしは驚きと喜びで小躍りしたいぐらいでしたが、GMはすぐに入社までのスケジュールを話しだしたので急いでメモを取ります。

こんなわたしが、中途採用とは言え大手企業の正社員として働くことができる――。
このときの喜びは、今でもよく覚えています。

倍率は10倍、稟議を上げてもらっての採用だった

入社後、そのときの募集は応募者が多くて倍率が10倍あったことを聞きました。さらには、会社の内規では年齢が25歳以上と決まっており、23歳のわたしを採用するためには稟議を上げなくてはならなかったと教えてもらいました。

うれしい気持ちが落ち着いたころ、今度は疑問が湧いてきました。「どうしてわたしが採用されたんだろう?」と。
だって、わたしは「稟議」の意味も分からないぐらいでしたし、特別優れている要素が自分では分からなかったからです。

高卒、資格なし、子持ち、若い……いい要素がまったく見当たりません。

入社してしばらく経った頃、上司に聞いてみました。どうしてわたしが採用されたのかを。

すると、「雰囲気かな~」と軽いお答え!

たしかに、マナーや学力など最低限の基準はクリアしていたのは確かでしたが、決め手は雰囲気だったようです。

この職場では年配のお客様が多く、「落ち着いた雰囲気の女性」が求められます。だから、年齢も25歳以上と決まっていたのだとか。つまり、わたしは23歳にしては落ち着きがあり、しっかりしているような雰囲気があった、ということだそうです。

このときは、初めて「老け顔で良かった!」と思いました。

他の応募者は、スキルは十分にあっても、雰囲気に合わないという理由で不採用になった人もいるそうです。

また、わたしは二人いたリーダーのうち、厳しく質問してきたリーダーのチームになりました。これも、リーダー自身の性格やチームメンバーの性格を考えた上で決まるようです。

不採用でも落ち込まないで!

不採用の連絡がくると、がっかりするものですよね。でも、「スキルが足りなかった」「上手に話せなかった」と必要以上に落ち込む必要はありません。

もちろん、反省点があれば改善して次に活かしていく必要はありますが、落ち込んだり後悔しても、あまり意味はありません。わたしの経験のように、「雰囲気」や「他の社員との相性」が重視されて採用されることだってありますし、逆に、ちゃんとした人でも雰囲気が合わずに不採用になることもあり、縁に左右されることが珍しくないからです。

面接対策を十分にしているのであれば、不採用だとしても「縁が無かったんだな」と受け止めて、ネガティブにならずに次の応募先を探すようにしてくださいね!