派遣会社に偽名で登録することはできる?
2015年12月23日
派遣会社に登録する際に、偽名で登録することはできるのでしょうか? また、偽名のまま働くことはできるのでしょうか?
銀行口座や本人確認書類でバレる
偽名で登録しようとしても、そんなことはできません。
まず、派遣に登録するときには本人確認が必要です。運転免許証や健康保険証など、本人確認書類を提示しなければなりません。
偽名を使って登録しようとしても本人確認書類を提示した時点ですぐにバレてしまいます。
また、「免許証も保険証も無い」なんて言っても無理です。本人確認書類を提示できない人は派遣会社に登録できないからです。ただ偽名で登録したいというだけであっても、身分証を提示できないと派遣会社の人からは「犯罪歴があるのでは?」、「もしかして逃亡中とか?」などとあらぬ疑いをかけられてしまいますよ。
派遣に登録して働くには銀行口座の登録も必要です。給料の振込をするには銀行口座の名義人の名前も必要です。他人の銀行口座を使ったところで自分の手元にお金が入ってくるわけではありませんから意味がありませんよね。
ちなみに、「身分証はなくしたことにして、給料は手渡しでもらえばいいかも!」と考える人もいるようです。しかし、残念ながらそれも難しいでしょう。
今どき給料を手渡ししてくれる会社なんてほとんどありませんし、特に多くの登録者を抱える派遣会社では、いちいち手渡しには対応してくれるはずもありません。また、身分証がなくても登録できるような派遣会社はまともな会社でない可能性も高いので、働けたとしてもトラブルに巻き込まれる恐れもあります。
偽名で働いてもバレます
運よく偽名で働けたとしても、偽名はバレることも多いです。仮に、派遣会社では偽名で登録できたとしても、派遣先で本人確認書類の提示を求められたらどうしますか? 偽名であることがバレた場合、自分自身の信頼を失うだけでなく、派遣会社も派遣先からの信頼を失ってしまうことになります。
さらに、偽名で働いた場合、偽名で所得税や住民税を納税することになります。税務署が調べれば「こんな人間はいない」ということがすぐに分かってしまいます。
偽名で働きたい人の中には、「会社は副業禁止だから、会社にバレないように偽名で副業をしたい」という人も少なくありません。しかし、偽名で働いてもすぐにバレてしまいますし、そもそも偽名で登録できる派遣会社なんてありません。
偽名で働くことは考えず、どうしても生活が苦しいのであれば会社に相談しましょう。そして、会社に認めてもらった上で副業として派遣で働く、という方法を選ぶようにしてくださいね。