嫌な仕事を楽しんで努力し続けられる人の思考
2014年5月25日
わたしたちは、できれば楽しく仕事をしたいと思っています。もっと言えば、「楽して稼ぎたい」とも思っています。筆者も、「週に3回だけ働いてあとは遊んで暮らしたい」なんて思います。
でも、現実にはそんなことはできません。もちろん、世の中には週の半分しか働かずに十分な収入を得ている人たちもいますが、一般的な普通の人がいきなりそんな状態になることは無理です。
現実には、「やりたくないな~」「面倒くさいな~」と思う仕事ばかり。そこで心が折れそうになってやる気を失ってしまうのが普通の人、そこで心が折れずに、むしろ楽しんで努力を続けられるのが仕事で成功する人です。
嫌な仕事を何のためにするのか?
まず考えたいのは、目の前にある嫌な仕事は、いったい何のためにするのか?ということです。もちろんそれは「それが仕事だから」なのですが、そこで思考停止していてはいけません。
目の前にある嫌な仕事が、何につながるものなのかを考えてみましょう。
会社単位で考えれば、あなたがしているその仕事が、会社に利益をもたらします。
個人の単位で考えれば、その仕事をあなたが真面目にやることであなたは「ちゃんと仕事をする人」という評価をもらい、そして、お給料をもらえます。
だから、嫌な仕事でもしなければならないんですね。
もっと夢見てみよう
その仕事を何のためにするのか?ということをもっと大きなスケールで考えてみましょう。
あなたが今の会社で出世したいと思うなら、今やっている嫌な仕事を避けて通ることはできません。嫌な仕事をコツコツこなせばそれが評価され、さらにもっと重要な仕事も任されるようになります。それもがんばってやり通せば、さらに評価は高くなります。
仕事というのはその繰り返しで、自分自身を成長させて、出世の可能性を切り開いていくものなんです。
「この仕事も、未来の出世につながっている」と思えば、がんばれそうだという人も多いのではないでしょうか。
また、仕事はお金やステイタスのためだけにやるものではありません。
「人の役に立ちたい」と思っている人もいます。
お客様に最高のサービスを提供することによって、そのお客様は満足します。満足して心が穏やかになると、そのお客様は自分の家族や知り合いなど周りの人にも優しく接することができます。優しく接してもらった人はうれしいので、その人のさらに周りの人にも優しくします。そうやってポジティブな感情や優しさは広まって、たくさんの人にささやかな幸せを届けることができます。
そうやって考えれば、自分自身がイヤだと思う仕事でもとてもやりがいのある素晴らしい仕事のように考えられるのではないでしょうか。
未来の成功につながっていることを理解して、過程を楽しむ
嫌な仕事を楽しんでこなすためには、未来の成功を信じることです。未来の自分は今よりずっとずっと良くなっている、という前提で物事を考えれば、今嫌な仕事もその過程として楽しめるようになります。
「きっと、十年後には『あのときキツかったな~』とか言って笑ってるんだろうな~」なんて考えてみてください。そうすれば、今やっている嫌な仕事と向き合うこともできるのではないでしょうか。
これは、過去を振り返れば分かりやすいです。学生時代、みんなが真面目にやらない中、嫌な思いをしながらもがんばって練習した文化祭。本番当日に劇が成功したとき、その達成感の素晴らしさとともに、「嫌なこともあったけど、がんばって良かった!」という感情が湧き出てきます。
嫌なことでも楽しく続けられる人というのは、こういう学生時代の成功体験のような経験が多いのではないでしょうか。そういう経験をしているからこそ、「今の仕事もいずれはいい思い出になる」「今やってることは成功への過程で欠かせないものだ」と考えることができ、嫌な仕事を続けられます。
もし、どうがんばってもそのような未来の成功が思い描けないのであれば、その仕事はあなたにとって本当に嫌なもので、その仕事自体が合っていないのかもしれません。その場合は転職もOKです。でも、「がんばればいい未来が待っているかも」と思えるのであれば、今の仕事を続けた方がいいでしょう。
嫌な仕事も考え方次第で楽しんで受け入れることができるものです。簡単なことではないかもしれませんが、ぜひ参考にしてみてくださいね。