「聞き上手な人」になれば話し上手な人よりも信頼される!
2014年5月22日
話すのが得意な人はそれほど多くありません。多くの人は「もっと話し上手になりたい」という悩みを持っているものです。ただ、話し上手な人になることはそれほど難しいことでもなければ、重要なことでもありません。
仕事で成功したい、もっと収入を増やしたい、と思うなら、聞き上手になった方がいいのです。
人は話すことが好きである
話し上手でない人でも、話すこと自体がキライな人は多くないと思います。人は誰でも、自分の話を聞いてほしいもの。特に悩みや愚痴に関しては、相手のことをお構いなしに話し続けてしまうほど、過熱しやすいトピックです。
つまり、自分が話し上手になるよりも、相手にたくさん話してもらうことができる「聞き上手」の方が、人から喜ばれやすいということがわかります。
特にモノを売る営業マンや交渉ごとをする仕事の場合、相手に話してもらうというのは非常に重要なことです。自社の商品説明を延々と繰り返す営業マンよりも、自分の無駄話に付き合ってくれた好感のもてる営業マンの方が、お客様にとってはうれしいもの。結果、「この人はいい人だから、何か買ってあげたい」と思われることもあります。
顧客のニーズを理解できる
お客様の話をよく聞くことは大切です。営業などでも、ぺちゃくちゃしゃべりまくる営業マンよりも、顧客の話をじっくり聞く営業マンの方が成功しやすいのです。
お客様の話をじっくり聞くことができれば、お客様が抱えている問題や悩みが見えてきます。少し話を聞いただけでは、お客様が本当に望んでいることというのは分かりません。なぜなら、お客様自身が本当の自分の悩みに気づいていないこともあるからです。
たとえば家のリフォームをしたいというお客様がいたとして、そのお客様が「床暖房にしてほしい」と言ったとします。そこで、「では、さっそく当社の商品を紹介しましょう!」と営業マンが話し始めると、床暖房の工事をして終了です。
でも、話をじっくり聞くことができれば、「この家、古いから冬はすごく寒いんです」というお客様の言葉によって、「では、暖房効率を高めるために窓をペアガラスにするという方法もありますが」というように、その顧客のニーズに応じた提案ができます。話を聞かない営業マンは、こういったお客様のニーズを引き出せないので、「床暖房のついでにキッチンのリフォームもしませんか?」などと的外れな提案をしてしまいます。
さらに話を聞くと、「うちはお婆ちゃんと同居で、寒さが堪えるみたいで」と、家族の状況について聞くこともできるかもしれません。そうすれば、お婆ちゃんにとっても最適なリフォーム、たとえばバリアフリー工事まで提案できるかもしれません。
このように、話をじっくり聞くことによって、お客様のニーズに合った提案ができるようになれば、それだけ成績も上がるでしょう。
余計なことを言わずに済む
おしゃべり好きな人の中には、「一言多い」タイプの人もいます。ついおしゃべりが過ぎて、言ってはいけないことを言ってしまい、相手を不快にさせたり、もしくは会社の機密事項をしゃべってしまう、という失敗をするのです。
聞き上手で自分からあまり話さないようにすれば、余計なひと言を言ってしまう心配もなくなります。ぺらぺらとよくしゃべる人よりも、あまり話さずに必要なことだけ話す人の方が、信頼されやすいと言ってもいいでしょう。
このように、話し上手になるよりも、聞き上手になった方が働く上ではメリットが大きいものです。話し上手でなくても仕事はできますが、人の話を聞かない人にいい仕事はできません。
目指すなら、ぜひ話し上手ではなく聞き上手を目指しましょう。絶対にその方が自分が得るメリットは大きいはずですよ。