職歴のブランクを聞かれたらどう答えるのが正解?
2015年3月13日
履歴書には職歴を書きますが、職歴を正直に書きたくない、という人もいると思います。一つは転職回数が多くて全部は書きたくないというケースですが、もう一つ、「病気などでブランクがある」というケースです。
成人で学生でもないのに職歴にブランクがあるというのは、採用担当者にマイナスにとられてしまうのでは? と考えてしまいますよね。では、面接の際に職歴のブランクをツッコまれた場合、どのように答えるのが正解なのでしょうか?
答えにくいブランクの理由とは
結婚して寿退社し、その後妊娠・出産を経て、社会復帰をするという女性はたくさんいます。結婚や、妊娠・出産といった事情で職歴にブランクがあっても、それは事実をありのまま答えれば済む話ですよね。
ただ、問題はそれ以外のケースです。
「働くことがなんとなく嫌になっちゃって、実家暮らしでお金にもさほど困っていないし、しばらくふらふらしてました」
「前職がブラック企業でうつ病になってしまい、しばらく休養が必要でした」
などのケースだと、正直に答えてしまうと採用してもらえないかもしれない、と不安になってしまいますよね。たしかに、このような事情がある場合は正直に答えるのがはばかられます。では、どのように答えたらいいと思いますか?
サボり癖などでブランクができてしまった場合
病気などの事情ではなく、ただ単に働くのが嫌になってしまってしばらくモラトリアムを設けていた、というような人は、そのまま正直に答えるのはおすすめしません。
人間だれでも、そのようにニート化してしまう可能性はあると思いますが、実際にニートになれるのはある程度の条件が揃っている人だけです。(実家に住んでいて親が援助してくれるとか)
ただ、たいていの採用担当者はニートになったことがなく、ニートの気持ちもわかりませんから、正直に答えるのではなく、多少盛って話した方がいいかと思います。
「自分がやりたいことが何なのかがわからないまま働くのは避けたくて、しばらくは自分がしたいことが何なのかを考えるのに専念していました」など、採用担当者に対してマイナスイメージを与えないような答え方を準備しておきましょう。
最悪なのは、「どうか職歴のブランクをツッコまれませんように!」と他力本願で願い、なにも準備しないことです。職歴にブランクがあるとたいていの採用担当者はツッコんできますから、それに対する答えは準備しておかなくてはならないのです。
胸を張って言える事情がなくても、なんとなく納得してもらえそうな理由を考えておくようにしましょうね。(もちろん、ウソをついてはいけません)
病気が原因でブランクができてしまった場合
持病の悪化や、うつ病などの精神的な病が原因でブランクが出来た場合、基本的には正直に答えた方がいいかと思います。
持病がある場合は、今後また持病が悪化してしまう可能性もあるかもしれません。会社に持病のことを知らせていなければ、仕事中に持病が悪化した場合に周りを驚かせてしまいます。周りに知っておいてもらわないと万が一の際にきちんと対処してもらえないことにもなるので、面接のときにきちんと伝えておくようにしましょう。
また、うつ病など、精神的な病に分類されるものの場合は余計に言いにくいかと思います。世の中には、まだまだ「うつは甘えだ」なんて考えている人がいますし、もしかすると病歴のせいで差別を受けてしまうかもしれない、と考えてしまうのも分かります。
しかし、こうした精神疾患の病歴に関しても、きちんと伝えておいた方がいいでしょう。これも、また万が一病気が再発した際に十分な理解を得られにくくなることもあります。また、短時間勤務を希望する場合や、休日を増やしてほしいという場合も、ちゃんと理由をつたえなければ理解してもらいにくいですし、単純に「わがままだ」と切り捨てられてしまっては困りますよね。
さらに、病歴を隠して働くと、万が一後になって病気がバレた場合に、解雇される可能性も無いわけではありません。
実際、精神疾患の病歴がある人は面接の時点で断わっているという企業も多いのですが、ウソをついてまでそのような会社で働いても、十分なフォローはしてもらえませんから無理に入社しない方がいいのです。
ちゃんと、病歴を理解した上で雇ってくれる会社でないと、働きにくいと思いませんか?
ちなみに、病歴が理由で職歴にブランクがある人も、ハローワークなどで相談に乗ってもらえます。転職活動がうまくいかないときは、相談してどう対処すればいいのかアドバイスをもらいに行ってもいいでしょう。会社によっては、社員のストレスや体調に対してきちんと対策しているところもありますから、そういう会社を調べてみるのもいいですね。