室温は?寝具は?良質な睡眠をとるために変えるべきこと
2014年5月9日
健康管理の一環として、睡眠を見なおすことも重要です。睡眠は時間の長さばかりが重視されがちですが、睡眠の環境もとても大切です。睡眠の環境が悪ければ眠りが浅くなったり腰痛になったりと健康にも影響を及ぼすので、自分の寝室の環境に問題が無いか、チェックしてみましょう。
室温は適当ですか?
睡眠に最適な室温は、夏で26度程度、冬で18度程度だと言われています。室温が28度を超えてしまうとねむりの妨げになるので、夏は寝る前まではエアコンを使って部屋を涼しくしておくといいでしょう。ただ、寝ているあいだもずっとエアコンを付けていると空気が乾燥して体調を崩すこともありますので、タイマーを利用しましょう。また、寝室のドアを少し開けておくと、熱がこもりにくくなります。
冬は、寝入ってしまえばその後室温は3度程度まで下がっても睡眠には影響しないと言われていますので、やはりエアコンをつけっぱなしにする必要はありません。冬は夏以上に空気が乾燥しやすいですし、空気が乾燥しているとインフルエンザにもかかりやすくなるので、必要に応じて加湿器を使ってもいいでしょう。
冬は敷布団を工夫していますか?
冬は気温が低い分、寝ているあいだに室温が下がりすぎることもあります。体温によって布団は温められますが、つねに熱が逃げて行っています。特に敷布団から逃げる熱が多いので、敷布団が冷えないようにする工夫が必要です。
たとえば敷布団を二重に敷く、敷布団の下にアルミ製の保温シートを敷くなどして、熱が逃げていくのを防ぎましょう。
掛け布団でも工夫はできます。熱が逃げやすいのは、首や肩のあたりの布団の隙間です。首の上まですっぽり覆えるようなグッズもあるので、しっかり隙間を埋めて、熱が逃げないように工夫してみましょう。
枕はあなたの頭に合ったものですか?
枕は非常に重要です。枕の高さが合っていないと、睡眠の質が低下します。理想の枕の高さというのは、スムーズに寝返りが打てる高さです。
仰向けに寝た状態で首のラインにフィットすることだけでなく、寝返りがうちやすいかどうかも確認しましょう。もし、枕が合っていないようであれば寝具の専門店で良い枕を探すのもいいですし、もしくは使い古しのバスタオルなどを巻いて高さを出すというのもOKです。
最近は、睡眠に適した枕も数千円で買えることも多いので、せっかくなら良いものを用意しておくといいですね。
マットレスの固さは最適ですか?
ベッドのマットレスは、柔らかすぎるものだと睡眠の質が低下します。
柔らかすぎるマットレスだとお尻が沈み込み、スムーズに寝返りがうてません。枕に関しても、寝返りが打てるかどうかが決め手になるんです。寝返りを打つのは寝相が悪いということではなく、日中の疲れを癒すのに必要な行為です。寝返りを打つことによって背骨の歪みを整えているとも言われているので、柔らかすぎるマットレスは避けましょう。
少し固めのマットレスの方が睡眠の質が高くなりますよ。
パジャマの素材・形に気を付けていますか?
パジャマの素材によっては、通気性が悪くて蒸れてしまったりして、睡眠の妨げになることがあります。
パジャマは、基本的には綿、麻、シルクといった天然の素材がおすすめです。ポリエステルなどの素材はあまり向きません。特にシルク素材のものは肌馴染みがよく眠りを邪魔しないので、一つぐらいシルク製のパジャマを持っていてもいいのではないでしょうか。
また、パジャマの形も重要です。オーソドックスなパジャマの形であれば特に問題はありません。でも、寝返りが打ちにくかったりすぐにめくりあがってしまうようなデザインのものだと、睡眠の妨げになります。
「パジャマ」として売られているものではなくジャージなどをパジャマ代わりにしている人は、本当にその服がリラックスできる服なのかを考えてください。また、女性の場合は可愛らしい凝ったデザインのパジャマを着ている人もいますが、リラックスできているのかどうかを考えた上で、必要に応じてパジャマを買い替えましょう。
睡眠の環境を整えて毎日の疲れを癒そう
睡眠には、日中の疲れを取ったり、記憶を整理するという意味があります。ですから、睡眠の質が悪いと仕事のパフォーマンスにも影響してしまうのです。
室温や寝具など、睡眠の環境を見なおすことで仕事のパフォーマンスも向上します。みなさんも、ぜひ睡眠時の環境をチェックしてみてくださいね!