過保護にしない!後輩を上手に育てるコツ
2014年5月8日
職場に後輩が入ってきたら、自分がいろいろと教えてあげなくてはならないこともありますよね。でも、後輩にどう教えればいいのか分からない、と思っている人も多いのではないでしょうか。多くの人は、はじめから仕事ができるわけではありません。ちゃんと教えることができれば順調に成長して行ってくれるのかもしれませんが、教育を間違えると後輩が成長できなかったり、職場をやめてしまうようなこともあります。
過保護にすると後輩は育たない!
後輩に仕事を教えるとき、過保護になってしまう人が多いです。過保護にされて育った子供が大人になってから困るように、後輩を育てるときにも過保護にしてしまうと後輩が成長できず、自立して仕事をすることができなくなってしまいます。
たとえば、後輩に電話応対を教えなければならないのに、電話が鳴ったらつい不安で自分が応対してしまう、ということもあるでしょう。あなたが電話に応対し続ける限り、後輩の電話応対のスキルは伸びません。
他にも、後輩の仕事ぶりを見ていると危なっかしくて、つい手を出してしまうことは多々あると思います。そこをぐっと我慢して、黙って見守らないと後輩は仕事ができるようにはなれないのです。
目の前で失敗させよう
仕事は、基本的にはミスを防げなくてはなりません。でも、新人というのはミスをするものです。慣れない仕事ですし、ミスとまではいかなくてもたどたどしくて取引先やお客様を待たせてしまうこともあるでしょう。
それは、あなたがフォローすべきことであって、後輩を叱るところではありません。明らかに後輩が悪いという場合を除いては、叱らない方が後輩の成長につながるものです。というのも、はじめのうちは緊張もしていますから、ミスをしてしまった瞬間に後輩自身がとても大きな後悔や不安に包まれています。そこへさらに先輩から叱られてしまったら、精神的に追い詰められてしまいます。
そして、失敗は、あなたが見ているところでさせることが肝心です。
過保護にしていたりすると、後輩に失敗させることができません。そして、失敗を経験しないまま現場に出て、あなたが見ていないところで失敗することになります。
新人のうちは、しばらくは先輩について一緒に仕事をすることになります。でも、その間にあなたがあれこれ手出しして後輩に失敗させないようにしていると、後輩は独り立ちしてからミスを連発することになります。
それよりは、あなたがフォローできる状態のうちに存分に失敗させるようにしましょう。
放ったらかしもNG!
ここまでは、過保護にすることの問題について紹介してきましたが、逆に放任するのも問題です。中には、「それぐらいわかるでしょ」と突き放してしまう人もいます。
長く働いていると、その環境が当たり前になっていると思いますが、新人にとっては分からないことだらけです。業界用語などもそうですし、会社特有のやり方など、自分が当たり前だと思っていることが新人にとっては当たり前ではないということを知っておかなくてはなりません。
後輩を上手に育てるには、基本をしっかりと教え、あとはあれこれ手出しするのではなく、しっかりと見守ることが大切です。後輩を育てるのは難しいものですが、コツを守っていればそこまで間違ったことにはならないはずなので、ぜひ参考にしてくださいね。