キリのいいところで休憩を入れるのが間違っている理由
2014年5月3日
わたしたちは、長時間集中していることはできません。人間の集中できる時間は、45~1時間程度のもので、それを超えると注意力が散漫になり、仕事の効率も落ちてしまいます。だから、仕事中には必ず適度な休憩が必要です。
休憩をいつとるのかが重要です
休憩は、「どれぐらい休めばいいのか」「何時ぐらいに休めばいいのか」ということを考える人は多いですが、「どのタイミングで休むべきか」ということはあまり考えられていないように思います。
でも、休憩をいつとるのか、ということは案外大切な問題なんです。
仕事は、つねに一定に集中できるわけではありません。仕事を始めたときにはまだ集中力が高まっていませんが、仕事を始めてしばらくすると集中力が増していきます。その後、しばらく経つと集中力が切れてきて、仕事のペースも落ちてしまいます。
では、どこのタイミングで休憩するのが、一番いい休憩のとり方なのでしょうか。
キリのいいところで休憩したらどうなるか
わたしたちは、仕事がひと段落したとき、キリのいいときに休憩したくなります。他の人に休憩に誘われたときにも、「キリのいいところまで終わったら行くから先に行っといて~」なんて言いがちです。
でも、キリのいいところで休憩したあと、どうなりますか?
おそらく、また集中するまでに時間がかかると思います。
仕事がひと段落したあとは、また次の新しい仕事に取り掛かるということです。するとまた一から集中しなおさなくてはならなくなり、集中力が高まってくるまでに時間がかかるのです。
その結果、やる気になるまでネットを見たり、だらだらとメールチェックをしてしまったりして、無駄な時間を過ごしてしまいます。
集中しているときに休憩すると効率的!?
キリがいいときに休憩するのではなく、あえてキリの悪いところで休憩してみる、というのはおすすめです。
集中力が高まっていて気分よく仕事をしているとき、いいアイデアを思いついてここからアイデアを膨らませていこうというときなど、「まだまだ仕事できるぞ!」というときに休憩を挟むんです。
すると、集中していられる時間が長くなるんです。
気分がノッているときに休憩をはさむと、気分はリフレッシュできますし体も休まりますが、休憩から戻るとまたすぐに集中して取り組むことができます。
気分がノッている状態で仕事を中断しているのですから、次にやるべきことが明確になっており、休憩前の続きをそのままのテンションで続けることができるんですね。
もし、集中力がなくなるまでしつこく仕事をしてそれから休憩をとると、また集中力が上がってくるまで待たなくてはなりません。でも、集中力が高いときに休憩をはさむと休憩後にはまたしばらく集中した状態を保つことができます。
自分に合った休憩方法を知っておこう
今回紹介した方法は、あくまでも一つのアイデアであって、必ずしも正しいとは限りません。キリのいいタイミングで休憩した方がリフレッシュできるという人もいると思います。
ただ、休憩は必ずしもキリのいいところでとる必要はなく、キリの悪いところで休憩を入れた方がかえって仕事の効率が上がるという場合もある、ということをお伝えしたかったのです。
そのときしている仕事の内容やその人の性格によってもいい休憩のとり方は異なりますが、いろんなタイミングでの休憩を試してみて、仕事の効率が上がる休憩のタイミングを見つけてくださいね!