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103万円以内ならOK!? 扶養内で働くってどういうこと?

jin2026

最近、働く女性が増えてきています。結婚したからと言って仕事をやめる人も少ないですし、小さい子供がいても働いているママも多いですよね。でも、未だにフルタイムで男性並みにバリバリと働いている女性は少数派。

ずっとフルタイムで働いてきて、出産を機に仕事をやめる女性は多いですが、そういう女性が社会復帰する際には「扶養内」で働くことが多いものです。では、扶養内で働くとは、いったいどういうことなのでしょうか?

103万円の壁の仕組み

女性が働く際によく言われるのが、「103万円の壁」です。これは、「年収103万円以内なら税金がかからずお得!」と理解している人が多いと思います。でも、詳しい仕組みは分かっていないという人も多いのでは?

扶養内で働くというのは、103万円以内で働くということとイコールではありません。

まず、「扶養内」というのは、夫がお給料をもらうときに、「配偶者控除」を適用してもらい、夫の税金を安くすることを言います。妻が専業主婦の場合、夫は妻を養わなくてはならないため、少し所得税が安くなっているんです。そして、妻が働いていても、妻の年収が少なければどっちみちある程度夫が養わなければならないので、配偶者控除の対象になり、夫の所得税を安いままにすることができるんです。

さらに、扶養内で働いていれば、妻自身のお給料もお得になります。フルタイムで働いているとがっつり所得税を持って行かれますが、年収が少なければ所得税がかからないんですね。これが、扶養内で働く、ということです。

そして、その目安となるのが年収103万円。
では、その仕組みを解説しましょう。

所得税の計算をするとき、「基礎控除」というものがあります。これは、年収の金額に関わらず、誰でも一律に引いてもらえるお金のことを言います。基礎控除は一律38万円ですが、これは、「年収のうち、38万円分は所得税がかからない」というわけです。

さらに、正社員でもパートでも、「給与所得控除」というものがあります。これは、お給料の金額に応じて所得を引いてもらえるというものです。たとえば、年収500万円の人の場合は154万円の給与所得控除があります。基礎控除38万円を合わせると合計192万円になりますから、年収が500万円だとしても、実際に所得税がかかるのは、308万円分だけ、ということになります。実際に支払う所得税は20万円程度になります。

さて、年収が低い人の場合、収入×40%が給与所得控除になりますが、これが65万円未満の場合は、65万円が給与所得控除になります。つまり、年収が100万円の人であれば、本来なら40万円が給与所得控除ということになりますが、65万円よりも少ないので、65万円を控除してもらえる、というわけです。

実際には、他にも「生命保険に加入していれば生命保険料控除」、「社会保険に加入していれば社会保険料控除」などさまざまな控除があるのですが、最低限必ず引いてもらえるのは「基礎控除」と「給与所得控除」です。

基礎控除38万円と給与所得控除65万円を足すと、103万円になりますよね。収入よりも控除の合計額の方が大きければ所得税はゼロになりますから、「103万円以内ならお得」と言われるのです。

年収103万円未満の働き方とは?

一般的なパート勤務であれば、年収103万円未満になることが多いと思います。
たとえば、週に3回、1日5時間の勤務であれば、1か月で67.5時間程度になります。時給1,000円でも67,500円の月給です。

12か月間だと81万円になりますから、年収103万円未満で、扶養内で働くということになります。

ただし、パート勤務であっても、103万円を超えてしまうことはあります。たとえば、土日祝休みのパートさんの場合。1日5時間勤務なら1か月に100時間程度働くことになりますから、時給1,000円なら月収10万円。年収は120万円になりますから、扶養を外れてしまうのです。

事務のパートなどの場合は週5日勤務であることも多いですから、年収103万円を超える可能性があります。扶養内で働きたいという人は、慎重に決断した方がいいでしょう。

さらに、「ギリギリ103万円以内になるかな」という仕事も要注意です。繁忙期に残業をしたりするとあっさり103万円を超えてしまうこともあります。職場によっては扶養内で働けるように調整してくれるところもありますが、忙しければそんなことも言っていられませんから、休みにくくなることもあります。
もちろん、扶養内で働くためだからと言って忙しい時期に無理やり休んだりすると職場での人間関係にも悪影響ですから、どうしても扶養内で働きたいなら、微妙なラインの年収になりそうな仕事は避けた方がいいのではないでしょうか。

扶養内で働くというのは、基本的には1日あたりの勤務時間も短く、週にせいぜい4~5日程度の出勤です。家事や育児との両立も十分に可能な働き方ですし、税法上もお得な働き方ですので、ぜひ仕組みを理解して賢く働いてくださいね。