必要なのは資格よりコミュニケーション能力
2014年10月5日
働きたいと思っていても、なかなか仕事が見つからないという人もけっこう多いようです。現在の失業率は3.5%にまで下がっていますが、20代に限ってみれば、6~7%程度になります。
仕事をしたくても見つからないという人は、もしかすると努力の方向が良くないのかもしれません。
資格をとっても役に立たない!?
テレビでユーキャンのCMなんかを見ていると、あたかも「資格をとれば仕事が見つかる」という気持ちになってしまいます。でも、実際にはそんなに甘くありません。
通信講座や独学だけで簡単に取れるような資格は大して仕事に役立ちませんし、資格を持っている人も多いのでどっちみち面接で有利になることはありません。
また、ある程度がんばってとった資格であっても、仕事に直結する資格自体が少ないですし、仕事に直結するような資格はやはり持っている人が多いものです。
「この仕事は絶対に弁護士でないと無理」といった仕事もありますが、そういう仕事に必要な資格は弁護士をはじめ、難関資格と呼ばれるものですから容易には資格をとれませんし、多額の費用と年数を費やしてもとれないことだってあります。
コミュニケーション能力が高い人の方が採用される
何かしらの資格をいくつか持っている人よりも、コミュニケーション能力が高い人の方が面接では有利です。
たいていの仕事は、資格は無いよりもある方がまし、という程度で、資格が無くても出来る仕事の方が多いです。そして、資格を持っていてコミュニケーション能力が低い人よりも、資格がなくてもコミュニケーション能力が高い人の方が採用されやすいのです。
仕事は一人でするものではなくみんなで協力しなければならないものですから、コミュニケーション能力が低い人・低そうに見える人は採用されにくくなってしまうのです。
とりあえず働いてみよう!
コミュニケーション能力というのは、一人で磨くことはできません。実際にいろんな人と接していく中で成長させることができる能力なんです。そのためには、とりあえずなんでもいいから働く、というのが手っ取り早い方法です。
コミュニケーション能力をアップさせるためのセミナーなどもおこなわれていますが、特に人見知りしてしまうタイプの人だと、そういった場に行って話す方がハードルが高いと思います。
実際に働いてみれば人と話さなくてはならない状況を強制的に作り出すことができますから、コミュニケーション能力を伸ばすにはぴったりです。
仕事をしていない期間が長くなっている人は特に、コミュニケーション能力が鈍っているはずです。アルバイトでもなんでもいいですから、とにかく仕事をしてみましょう。リハビリ感覚、と言ってはその職場に失礼かもしれませんが、より稼げる仕事・自分に向いている仕事を見つけるためのステップとして、やりやすそうな仕事をするのがおすすめですよ。
資格取得に逃げていませんか?
いい仕事に就くには、資格をとるのが近道だと考えている人はけっこう多いものです。でも、それが間違いであることはすでに述べました。
そして、本当は資格がそこまで重要ではないことに気づいている人でも、資格取得に向けてがんばることでコミュニケーション能力を伸ばすことや働くことから逃げてしまっている人もいるのではないでしょうか?資格の勉強は一人でもできますから、自分さえがんばれば結果が出ます。学校の勉強と同じです。でも、コミュニケーションととること、働くことというのは人との関わりがなければできないことですから、つい躊躇してしまうものなんですよね。
でも、そうして他者との関わりを避けてしまうとますます仕事を見つけるのが困難になってしまいますから、資格はそこそこにしてコミュニケーション能力を伸ばすことにも力を入れてくださいね。