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「ブラック企業の基準」企業側と応募者の意識に違いあり!

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ブラック企業に就職したいと思う人はいません。逆に、自分の会社をブラック企業にしたいと思っている経営者もいません。ただ、世の中にはブラック企業がたくさんあります。そこには、企業側と応募者側で、ブラック企業の定義が異なるという事実が関係しているのかもしれません。

そこで、今回は株式会社ディスコによる調査「就活ブラック企業」調査コラムをもとに、ブラック企業についてお話ししたいと思います。

ブラック企業の条件とは

「これはブラック企業だろう」と思う条件は、企業側と応募者側で、それぞれこのようになっています。

【企業側】

  1. 残業代が支払われない
  2. 募集条件と実働が著しく異なる
  3. セクハラ、パワハラがある
  4. 労働条件が過酷である
  5. 成果を出さないと精神的に追い込まれる
  6. 離職率が高い
  7. 残業が多い
  8. 給与金額が低すぎる
  9. 職場の人間関係が悪い
  10. 人事制度や研修制度が整備されていない

【応募者側】

  1. 残業代が支払われない
  2. 労働条件が過酷である
  3. 離職率が高い
  4. 成果を出さないと精神的に追い込まれる
  5. 募集条件と実働が著しく異なる
  6. セクハラ、パワハラがある
  7. 給与金額が低すぎる
  8. 残業が多い
  9. 有給休暇を取りづらい風土がある
  10. 職場の人間関係が悪い

このように、企業側が考える「ブラック企業像」と、応募者側が考える「ブラック企業像」にはズレがあるものです。たとえば、「セクハラ、パワハラがある」ということについて、企業側は70%以上の人がブラック企業だと考えているのに対して、応募者側は50%とかなり差があります。

そしてもう一つ重要なことは、企業側の方がブラック企業だと思う条件が少ない、ということです。上記で紹介しているのは上位10個ずつですが、応募者側は、もっとも低い「職場の人間関係が悪い」という項目でも28.5%、つまり3割近い人が「ブラック企業である」と考えています。ところが企業側では、10位の「人事制度や研修制度が整備されていない」というのは18.1%にとどまっていて、他の項目も軒並み応募者よりも低い数字になっているものが多いです。つまり、企業側は「これぐらい仕方ない」「これぐらいどこでもやっている」という意識のもとに、知らず知らずのうちにブラック企業になっている可能性がある、ということです。

ただ一方で、応募者側の認識が甘い、ということもあると思います。
たとえば、「給与金額が低すぎる」会社がブラック企業だと考える応募者は48.%ですが、企業側は24.2%にとどまっています。企業としては「この仕事ならこれぐらいの給与が妥当だろう」ということで設定しているものの、応募者は高い給与を求めすぎている、という現状もあるのではないでしょうか。

ブラック企業になる目安の認識の違い

企業側と応募者側の認識の違いは、まだまだあります。
「大卒新卒者の入社後3年の離職率」「30歳の大卒総合職の年収」「1か月の残業時間」「年間の有給休暇取得日数」について、それぞれどれぐらいだとブラック企業と言えるのか、企業側と応募者側の考えを見てみましょう。

【大卒新卒者の入社後3年の離職率】
◎企業側

  1. 5割超
  2. 3割超
  3. 7割超

※5割超と答えた人が53.3%と圧倒的に多くなっています。

◎応募者側

  1. 3割超
  2. 5割超
  3. 4割超

※3割超と答えた人は35.8%

【30歳の大卒総合職の年収】
◎企業側

  1. 300~400万円未満
  2. 200~300万円未満
  3. 0~100万円未満

※300~400万円が圧倒的に多く48.0%

◎応募者側

  1. 300~400万円未満
  2. 400~500万円未満
  3. 200~300万円未満

※400~500万円未満でもブラック企業だと思う人が19.2%

【1か月の残業時間】
◎企業側

  1. 100~120時間未満
  2. 40~60時間未満
  3. 80~100時間未満

◎応募者側

  1. 40~60時間未満
  2. 100~120時間未満
  3. 20~40時間未満

※残業時間は、特に違いがはっきり出ていますね。

【年間の有給休暇取得日数】
◎企業側

  1. 0~5日未満
  2. 5~10日未満
  3. 10~15日未満

◎応募者側

  1. 5~10日未満
  2. 10~15日未満
  3. 0~5日未満

※企業側は、「0~5日未満」が圧倒的に多く過半数を超えています。

このように、それぞれの項目について、企業側と応募者側では認識に違いがあることがわかります。どの項目でも、企業側は楽観的な目安で、応募者側の方が厳しい目安を考えていることが分かります。

ブラック企業だからと言って避けるのももったいない

新卒者のうち、「ブラック企業だと言われる企業でも他社と同じように受験する」という人は全体の5.3%にとどまっていて、大半の人は「受験しない」と考えています。

しかし、ブラック企業がどういう会社か、というのははっきりした基準があるわけではなく、人によって考え方は変わります。残念ながら、どんな会社であっても多少は「あれ?」と思うことがああるものですし、その問題が人によってはブラック企業だと受け止めることもあれば、また他の人は「ちょっと変わった会社だ」という程度の認識で済んでいる場合もあります。

他の人が「あそこはブラック企業だから」と言っていても、自分なりに調べた上でブラック企業かどうか判断できない場合は、気にせず受験してみてもいいのではないでしょうか。

もしかしたら世間の評判と比べていい企業だったという場合もあります。就職で失敗したくないという思いが強いとどうしてもブラック企業と呼ばれるところを避けてしまいますが、気になる企業がたまたまブラック企業の可能性がある、という場合はとりあえず受験してみるのもいいと思いますよ。